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2019年11月10日 (日)

(684) 療育の成果

療育は、治療的教育と言われます。私は、子どもに教えるべきことを、子どもの特性に合わせ理解しやすいようにアレンジしながら、教えていくことだと理解しています。

従って、理解しやすい=速攻で体得できる、ではありません。場合によっては、特性に合わせたつもりが、方向性がズレていてあまり奏功しないということも起こり得ます。

まさにトライアルアンドエラーなのですが、この辺りを誤解されている方も少なからずおられるようです。療育機関に通っているから大丈夫、というのはその最たるものでしょう。療育機関に通わせていること自体は良いことですが、それは理解の端緒をつかみやすくする可能性があるというだけで、実際それを習得するのはその子であり、習得の速さもその子の持って生まれた能力の育ち具合に大きく左右されます。

見方を変えると、ある課題についてわが子があっさりクリアできたとしたら、それは療育の成果というよりも、ジャストのタイミングでその課題に取り組むことができたと解するべきだと思います。

また、方向性のズレというのは、健常児ならこの順番で能力を獲得していくという経験知が、時として役に立たない場合がある、ということです。

昔、何かの本で読みましたが、英語で障害を表す「disorder」という単語は、「dis」=否定(ではない)、「order」=順番、ということで、まさに「順番通りではない」というのが元々の意味だそうです。能力の獲得を見ると、発達年齢通りではないですし。

このような視点でわが子の得意不得意を見ると、療育に通わせているのに何でできないのだろうと悩むよりも、そういう特性なのだと割り切ることができて、心の中のモヤモヤが晴れていくのではないでしょうか。私はこの手の割り切りも、長丁場の育児の中では必要だと思っています。

 

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