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2019年9月 7日 (土)

(678)お医者さんにできること

お医者さんは、「医療における総合プロデューサーである」という見方を、もっとされるべきだろうと思います。

医療行為における責任者であり、診断を下し、関係する医療スタッフに指示を出し、薬を処方する。もちろん、その指示や処方は適当な思い付きではなく、過去の医学的知見に基づくものです。また、一部は自ら実施することもあります。これがお医者さんにできることです。

よって、難病とされるもの、予後がよくないとされるものについては、医学的知見として治療につながるものが見つかっていないわけで、そうなるとお医者さんができることは限られてしまいます。

ただ、この仕組みを理解していることって大事で、お医者さんが治せない時にその個人が医者として治せないのか、医学的に見てどの医者であっても治せないのか、を区分する必要があると思います。

個人として治せないのであれば、それは他の治せる医者に行くという選択肢はあり得ます。しかし、医学的に治せないものは、他に治せる医者はいないのです。

後者の場合、治せないことをもって医療に絶望し、医学的に未検証なものに手を出すことが往々にして起きますし、気持ちが収まらないのであれば、それはやむを得ません。それでも、こういう事実を踏まえ、かつお医者さんたちも現状で良いと思っているわけではないことを認識したうえで、本当にそれに手を出すべきかをよくよく考える必要はあると思います。医学的に未検証なものを宣伝する人で、うまく行かなかった時に責任を取った例って聞いたことがありませんから。

お医者さんが誠実であればあるほど、治せないことを率直にお話されるでしょう。それは、歯を食いしばってもキチンと受け止めるべきだと、私は考えます。

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