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2019年8月24日 (土)

(677)治ると譲ってみる

発達障害は治らない。

これは、今の医学的には「公理」だと認識していますが、治ると言い張る一群の方々がいます。

そういう方々は、個人的な経験至上主義であって、科学的な検証ステップを踏まないし踏もうともしない時点で一般論として語ることに無理があるとは思いつつ、それでも治るとしてみましょう。

発達障害が治るメリットって何だろう? を私なりに考えると、人との円滑なコミュニケーションを取れることだと思うのです。興味が限定されたり、ルールに厳格だったり、パニックに陥ったり、というのは、健常者に取っても流そうと思えば流せる部分ですし。

一方で、事細かに全て必要な情報を伝えないと動かない動けない、表情を把握したり場の雰囲気を読んだりできない、不測の事態が発生しても何ら対応しない、ということが続くと、発達障害に不慣れな人たちにとってはストレスが蓄積することになります。

ここをキチンとクリアできているならば、治ったと言えるだろうと私も思います。ただ、ここには更に本人が職場の上長となって下位者をうまく使えるようになっていることまでも含むべきだと考えています。上長から使われる立場の場合、言われたことだけをやっていれば取りあえず優は付かなくても可は付くわけですから。

 

そもそも、発達障害者支援法も制定されて14年が経過し、発達障害者への支援が公的に行われることになっているのにも関わらず、治さなければならない理由って何でしょう?

生きにくさを理由として考えることはできます。でも、それも含めて治す治さないについては、本来当事者である本人の自己決定に裏打ちされたものであるべきで、親も含めた他者が軽々に口を出してはならないことだと考えます。

また、公的に治すとするならば、その方法は当然エビデンスに基づくものである必要がありますし、治ったという診断も、やはり医師などそれなりの知識のあるに委ねなければ、妥当性に欠けると思います。

治ったと言い張るのはご自由ですが、それによってかえって継続的な生活が妨げられ、生きにくくなるようなことがあれば本末転倒です。結果として生活保護につながることとなれば、目も当てられません。

よくよく理性的に考えて振る舞うことが大事だと考えます。

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