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2019年8月16日 (金)

(676)子は母を選ぶか

障害のある子を持った親に対して、「子どもは、親を選んで生まれてくるから。あなたには、育てる能力があるのだから大丈夫」等と言う人がおられます。

私は、この説には強い違和感を覚えます。その子は、障害を持って生まれることも選んだのでしょうか?

こんなことを考えたのは、たまたま以下の記事を見かけたからです。 

高嶋ちさ子 「ダウン症」の姉の面倒をみさせる為に…母は私を産んだ/芸能/デイリースポーツ online 

ご本人は、親に言われたことでめげることもなく育たれたそうですが、「きょうだい」と呼ばれる障害者の兄弟姉妹は、やはりその親を選んで生まれてきたのでしょうか?

親に対する慰めの言葉が、きょうだい達に対しては自己責任とされかねない剣の言葉となってしまうのを感じます。幼い時から葛藤を感じがちなきょうだい達が育つことを考えると、少なくとも私はきょうだい達にに対して「選んで生まれてきたんだよね?」等とは言えません。

そもそも、親と子だけの関係で社会ができ上っているわけではありません。むしろ、子は加齢に伴い(障害者であっても)社会との関わりを持つこととなります。そう考えると、親よりも社会を選んだ方が本人にとって生きやすい環境を手に入れられるのではないか? と思うのです。

そうであるならば、昨今の風潮に鑑みて障害者に対する社会の対応が未成熟な日本を選んで生まれてくるのってどうなのだろう? と考えてしまいます。

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