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2019年4月16日 (火)

(669) 親同士の係わり

発達障害児を育てていると、療育施設や学校の保護者会等で、他の親と出会うことがあります。

 

我が子に障害があるという同じ境遇・立場の人との出会いは、確かに力強いものです。心情を理解し合える数少ない仲間と出会えたことは、孤独感に打ちひしがれそうになっていた人にとっては、一筋の光明のように感じられることでしょう。

 

そういう人たちが寄り集まってランチ会をしたり、お茶を飲んだりするようになることもあります。それは、息抜きであるとともに、情報交換や愚痴吐きの場ともなります。

 

多くは、「まあお互いに大変だけど頑張ろう」という程度で終わります。それでも、リフレッシュできるし、仲間がいるという安心感は代えがたいものです。

ただ、そういうお付き合いの中で、「○○が良いらしい」というお話が出てきたら、どうでしょうか? そして、その「○○」が科学的・医学的に効能を確かめられていないものであったなら、あなたはどう対応されますか?

 

お付き合いもあるし、むげに否定できる人も少ないと思います。「へえ~」と感心したフリをして流すこともできます。でも、更にその「○○」をやっているところを熱心に勧められたり、一緒に行こうと誘われたりしたら、どうしますか?

 

そういうお話をしてくる人は、決して悪人ではありません。我が子のために情報をいろいろ集めている、熱心な人なのだろうとは思います。それでも、その「○○」の効能を保証してくれはしません。

 

「お試ししてみる」くらいの感覚でやられることはあるかも知れません。でも、私はそれに手を出すべきではないと思うのです。なぜなら、そんなに素晴らしいものなら、もっと広まっているはずだからです。時間とお金は有限ですから、効能を確かめられているものに使うべきです。

 

断ることによって、人間関係が壊れるかも知れません。でも、それはそういうご縁だったと割り切るしかないだろう、と私は考えます。

 

厄介なのは、発達障害については、正規の医療でも治療法が確立されていないこと。このため、手の施しようがないガンと同様、どうにもならないなら確かめられていないものであってもイチかバチかやってみるか、という前回の記事のような思考法になりがちです。加えて、場合によってはそのお勧めしてきた人に連なる他の方々との付き合いからも遠ざからざるを得なくなって、また孤独に陥ることになるかも知れません。

 

それでも、私は蛮勇よりも慎重をお勧めします。我が子は、検証材料ではありません。

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