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2017年12月

2017年12月23日 (土)

(623) 年の瀬に思うこと

今年も、あともう少しで終わろうとしています。

振り返ってみると、今年はNHKがかなり強力に発達障害を取り上げた年でありました。Eテレのみならず、総合でも、かなりの頻度で特集が組まれていたように認識しています。

このような取り組みが行われるようになったことについて、素直に評価して良いと思う反面、最後までキチンと対応してもらいたいという思い(欲?)もあります。特に、今まで発達障害に対して知識も興味も無かった人たちに対し、一定の啓蒙を果たしたことは間違いないのですが、そういう人たちに対して、このまま放置するのではなく定期的にフォローをして欲しいと思うのです。

何か物事を始めるにあたっては、終わり即ち最終形を想定することってかなり大事だと思います。先の太平洋戦争で、日本は真珠湾を奇襲しましたが、その時にどうやって戦争を終えるかについてほぼ皆無と言って良いほど考えていなかったために、いざ戦況が悪化して終えることを決める際にかなりの問題と葛藤と無駄な死が生じたことは、皆様もご存知だと思います。

もちろん、そこまで大上段に構える必要も無いとは思いつつ、NHKもせっかく始めたのだから、急に手のひら返しをして何もなかったことにされては困る、という思いを持っています。

実際、発達障害についての知識が中途半端であると、それは何も知らなかった方がマシであったということになりかねません。昨年の相模原の事件も、究極的にはそういう中途半端な知識と短絡的な独善が結びついた結果だと思っており、最後は個々人の判断に任されることとはいえ、その理解を深める機会は、これからも減らすべきではない、と思っています。

息子も、黙っていたら健常側に受け取られる程度の振る舞いをすることが多くなりました。それは、のび太君的な「勉強も運動もイマイチどころかイマサン」くらいの子にするための過程でしかなかったのかも知れません。

それでも、息子は息子なりにやりたいことが増え、そのために自らの意思を表明できるようになっています。私は、そのことを率直に評価しています。

良い年をお迎えください。

2017年12月16日 (土)

(622) 12月15日放送のコウノドリを観て

12月15日放送のコウノドリのテーマは、「出生前診断」でした。

出生前診断で分かるのは、遺伝子の異常に関連する障害がほとんどで、我々の育てている自閉症スペクトラム系の障害は、分かりません。

そういう子を持つ立場から出生前診断を見ると、障害の全てが分かるものではないというご批判は確かにそうだと思います。しかしながら一方で、それでも、家族が生きやすく、家庭の健やかな営みにつながるものであるならば、それを受けることは否定すべきものではないと思います。

「生命の選別につながる」という批判も、選別しなければならない個々の理由の存在を軽視し過ぎていると思います。

障害のある子を育てるのは、決して楽ではありません。それは私も身に染みているだけに、命の大切さを錦の御旗として悩み苦しむ夫婦に対し、軽々に「キレイゴト」を言うのはいかがなものかと思います。

もちろん、それを乗り越えて産み育てようと決断されることを否定するものではありません。自分が、自分の気持ちと周囲の状況と将来の見通しを何度も考えて結論を出す。その過程をしっかり踏まえることが、大事だと思います。

残念ながら、相模原の事件を持ち出すまでもなく、社会から余裕が無くなり、人心も荒んで障害者に厳しい意見や態度を示す人も少なくありません。

そのような人たちの言動を真に受けて苦しむのではなく、黙っている多くの人たちの中に、まだ人を思いやる気持ちが残っていることを信じて自らの進む道を決めてもらいたい。そう思います。

2017年12月 2日 (土)

(621) 土曜授業があっても

息子の特性全開部分は、嫌なことがイレギュラーに発生することに対する耐性が低い、言い換えるとそれによる不満が大きい、という点が挙げられます。

「土曜日に学校で授業がある」…これはまさに、その条件にピタリと当てはまる事象です。

しかし、ここのところ、昔のようにぶつぶつ文句と不満を垂れ流すことはなくなっています。もしもタイムスリップできるなら、小学校時代の親をやっていた自分に、このことを伝えたいくらいです。

いや、昔は前の晩から「どうして学校に行かなければならないんだ」、「学校なんか無ければ良いのに」、「学校なんて爆破してやる」等々と呪詛と反社会的発言のオンパレードでした。それが無くなった今は、ラジオ体操の歌のように、「新しい朝が来た、希望の朝だ」と感じられます。

おまけに、本当はジャージ登校をしなければならないところ、本人がその持ち帰りをスカッと忘れていたために、その分早く登校して着替えなければならない状況という、自ら招いたビハインドにもめげず、キチンと早めに登校して行きました。

発達障害児は、遅くとも確実に成長するということは、読者の皆様に声を大にしてお伝えしたいことだと改めて思いました。

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    こちらの派生ブログです。 こちらが息子を中心に息子の成長の様子や成長に関わり教育や社会について考えたことを書いているのに対し、同じ発達障害絡みではあるものの、広く社会一般を理解する一方法を軽く書いています。 せっかく学んだ発達障害の知識を生かすとすれば、という視点で書いています。
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