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2017年8月

2017年8月27日 (日)

(611)7掛けの成長

今日の新聞に、厚生労働省が来年度の概算要求において、発達障害に係る費用を約3倍増やすという記事が掲載されていました。 https://mainichi.jp/articles/20170827/ddm/016/010/016000c

発達障害の子を持つ親として、素直にありがたいと思います。その上で、私はここで、表題の通り発達障害の子は定型発達の子の7掛け程度の精神年齢である、ということを踏まえた支援が必要になるのではないか、ということを改めて申し上げたいと思っています。

率直に言えば、例えば定型発達の子が22歳で社会に巣立つとした時に、発達障害の子はその7掛けの年齢、15歳程度の精神発達しかしておらず、そのままでは複雑化した社会に適応できないだろう、ということであり、そのまま社会に出すことは無謀と言わざるを得ません。

これをクリアするためには、発達障害者は、ほぼ定型発達者の22歳に相当するであろう30~31歳に達するまでは、なお学校に留まれるという制度が必要なのではないか、と考えています。もちろん、その年齢まで学校に留まること自体は現在でも不可能ではありません。でも、現状ではそのようなことは社会からかなり奇異だと受け止められてしまいますし、いざ就職活動をしようとしても、社会の側で弾いてしまうことが容易に想像できる状況になっています。

このことへの対処として、まずこれは文部科学省の管轄になるのでしょうけれど、学校側でもそういう子に適した指導プログラムを更に拡充すること。次に、社会の側でもそういった生き方もあるということが受け入れられるような教宣活動を行うこと。そして、そういうルートを経た雇用ニーズについて、一定程度行政からも支援が行われること。少なくともこれらの3つについて、国を挙げた協働が行われることで、このことも少しずつ社会に受け入れられていくようになるだろう、と考えています。

言うのは簡単ですが、そう簡単にできることではない、小手先ではどうにも乗り越えられない発達障害をめぐる大きな壁となるであろうことは、十分理解しています。でも、人口減少化が明らかになりつつある日本で、新たな、そして大きな可能性と個性を持った労働力を掘り起こすために、私達が取り組んでいかなければならないことだと確信しています。

こういう部門横断的な取り組みが、日本が最も不得手とすることだとは理解しつつも、何とかならないものでしょうか…?

2017年8月13日 (日)

(610) 突然の予定変更

8月に入った当初まで、我が家は今夏、私の実家の名古屋に立ち寄った後、妻の実家の九州に向かうという計画を立てていました。

具体的には4日に車で名古屋に向かい、6日AMまでは名古屋に滞在し、6日PMに車で名古屋を出て、大阪南港からフェリーで九州へ、と考えていました。さすがに全部車だとシンドイので、門司まではフェリーで楽をしようと思ったわけです。なお、7日には私は会社に戻ることとしており、大阪まで私が運転した後、そこで別れる予定でした(その後は、飛行機で羽田に戻ろうと思っていました)。

しかしながら、ご高承の通り台風5号がまるで狙っていたかのようにこの日とかち合ってしまいました。おかげでフェリーは早々と欠航を決めることとなり、かといってそれほど運転がうまくない妻が名古屋から全路線を高速運転することも、私が急遽休んで九州まで連れて行くことも不可能という状況となりました。どうした者か…と妻と検討した結果、妻子は名古屋から新幹線+特急で向かい、私は名古屋から一人で車で帰る、ということがベストかは不明だけどベターであろう、という判断をするに至りました。

本来、車は田舎で移動手段がないことを考えて持っていくことを考えたのですが、この状況であれば否応もありません。また、フェリー会社は行きの便が欠航だった人については、帰りの分も無条件に返金するという対応を発表してくれたことも、この決断を後押ししてくれました。

この予定変更の内容について息子に説明したところ、直前の予定変更という自閉系の子の特性的に最も苦手とすることだと思って身構えていたものの、意外とすんなり「わかった」と言ってくれたので、拍子抜けしました。

ただ、「名古屋から先はお父さんと別れるのだから、君が頼りなんだよ」と言ったところ、「何で?」と即更問が出されたのは、状況を客観的に見る能力がまだ足りないことを端的に表していて、痛しかゆしだなあと思ったことでした。一家の長男であり、電車には詳しいところも期待したのですが、こちらは残念な結果となりました。

幸い、台風が九州の南、四国の南をかすめて進むという新幹線とは離れたルートを通ったため、途中で止まるようなアクシデントも起こらず、変更時に期待した通り、無事に妻の実家までたどり着くことができました。

普段、一人で列車に乗る趣味での経験が、今回の突然の変更による動揺を鎮めたのかな、と考えています。

なお、私は本来予定していなかった車での東京帰りとなり、いつもの秦野中井以降で渋滞に巻き込まれることとなりましたが、これはやむなしでしょう。

取りあえず私は、一週間静かな日々を過ごしています。

2017年8月 5日 (土)

(609) 自尊感情とのトレードオフ

特別支援学級・学校ではなく、普通学級に通わせたい。

これは、親心だと思いますノーマライゼーションによるインクルーシブ教育であれば当然そうすべき、というご意見もあろうかと思いますが、こういうイデオロギー以前に、自然の感情としてわが子が社会の一員として皆の中に溶け込み、健やかに育ってほしい、と思うのは、極めてナチュラルな感情でしょう。

とはいえ、普通学級に通わせた場合、通わせられる本人にとって本当に望ましい環境であるかは、見極めが必要となります。

周りの子ができることを、自分はできない、という現実に直面する。周りの子も幼く、ストレートな表現で、そのことをあげつらい、笑う、非難してくる、ということがどうしても起こります。

これで、自尊感情が保てるでしょうか?

普通学級に入れた場合、この手のリスクは避けがたいものとなる。普通学級の選択と自尊感情はトレードオフになる、ということはもっと意識されても良いことだと思います。

今は穏やかになりましたが、結構な長い期間、息子は学校やクラスメートに対してやさぐれたことを言うことがありました。

皆様のお住まいの地域にある学校で、たまに土曜登校をする日があると思いますが、息子はそれをすごく嫌がっていました。これは、恐らく特性から来るイレギュラーな対応への忌避感に加え、日頃から自尊感情を損なう経験をしてきたことも大きいと思います。

大人になれば、あからさまにそのような侮りや非難を受けることもなくなる(大人でそういうことをやる人は、まさに「お子ちゃま」として逆に嫌われることになりますよね)のですが、そこにたどり着くまでに自尊感情をすり減らさせてしまって良いのか。

親として、このことは今でも悩むところです。

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    こちらの派生ブログです。 こちらが息子を中心に息子の成長の様子や成長に関わり教育や社会について考えたことを書いているのに対し、同じ発達障害絡みではあるものの、広く社会一般を理解する一方法を軽く書いています。 せっかく学んだ発達障害の知識を生かすとすれば、という視点で書いています。
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