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2016年11月26日 (土)

(580) 発達障害児育児と持ち家

マイホームhouse、おお何と甘美な響き…happy01

子どもがある程度大きくなったら、持ち家を考えるという方も多いでしょう。健常のお子さんを育てている場合、お金の問題を除けば(そう簡単に除ける問題ではない、というご意見はその通りです)、そういう発想は全くナチュラルだと思います。

しかし、私たち発達障害の子を育てている家庭ではどうでしょうか。

持ち家は、まさに不動産を背負い込むこととイコールです。

療育施設を探すのも、進学先を選ぶのも、不動産を背負うことによって範囲がある程度限定されることになります。

そして、子が静かにしていてくれる場合ばかりかと言われたら、そんな保障はありません。常同行動・こだわり、端的にはパニック等によって、通常の生活音とは異なる、それもかなり耳障りで大きな声や音を出して、近隣に影響を与えてしまう可能性があります。

もちろん、我々も黙っていてはならず、周辺の家の方々にご説明しておくことは必須です。ただ、我々が事情を説明し理解を求めることにより、納得・受容してくれる方であればよいのですが、そうでない場合もあり得ることを考えると、持ち家は、その売買の非迅速性から考えても最後の手段、すなわち引っ越して当該ご家族とのいさかいを解決することがかなり困難になります。

これは、リスクがかなり現実性があって大きいと考えたことから、私はこれまで持ち家せずに生きてきています。

後は、成長と療育により、ある程度特性が軽減できたら、息子の人生の節目で、持ち家することは考えておりますが、まだ見極めきれておりません。

もっとも、引っ越しは引っ越しで新しい場所、新しい環境への適応というストレスの多さをはらみ、そもそも物理的な体力の消耗からくる疲労も相まって、それはそれでリスク要因である、ということも認識していて、なかなか踏み切れないという事情もありますが…

普通のご家庭であれば、ここまでクリティカルな問題にならないのだろうなあと思うと、ちょっとねえ…と思うところもありますが、この難題に対しどのような対応をするのが良いのか、を考えるのは、連立方程式を解くのに似た充実感もあるように感じます。

というか、そうでも思わないとやっていられませんbleah

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教育制度・環境」カテゴリの記事

コメント


ご無沙汰しています。
時々、お邪魔させて頂いてます。

今日は、「正に我が家の事だ❗️」とうなずきながら読ませて頂きました😅
我が家は、ウキがお腹にいる時に、主人の実家の隣に家を建てました。
ウキ、ウタが産まれ、障害児だとわかった時、お義母さんの冷たい言葉の数々に頭がおかしくなりそうになって、出ていきたいと主人に言った事があります。
現実的じゃないのはわかっていました。ローンはまだ2〜3年しか払っていなかったし、土地が主人と義母の共同名義(お義父さんは亡くなっているので)なのと、出入りする門が共用なのでまず売れないだろう。などなど。
結局、出て行かずにここに留まっているのは音の問題です。就学前のウキ、ウタは、自分の言いたい事が伝わらないと1日に何度もパニックを起こし泣きわめいていたので。

今も小言は言われますが、気にしないようにする技も身につきました。私がズーズーしくなっただけかもしれません(笑)
出て行かなくてよかったと思っています。
もし、出て行っていたら・・・、変化の苦手なウキ、ウタは辛い思いをしただろうし、今迄自由にさせていた音の面で叱る事になっていたと思うのです。金銭的な事もあったかもしれない。

なので、はじめさんのご夫婦の選択は、大正解だと思います✨

しょうさま

コメント頂きありがとうございます。

ご苦労されてこられたのですね。ご心中お察し致します。

賃貸住宅に籠城と言うと語弊がありますが、今のところ持ち家に向けて打って出ることはまだできないと判断しています。

幼稚園の時、一度引っ越したら「前の家に帰る!」と言い続けられたことがあり、引っ越しによる大小さまざまな手続きや届け出、インターネットの開設や不足する雑貨の買い出し等で忙殺された中で、さすがに困り果てたことがあります。

今住んでいるところは、引っ越した頃には他に派手な親子ゲンカをする家が近所にあり、本来それは歓迎・容認すべきものではないのですけど、おかげで当家に注目があまり集まらずに済んだのも、一面の真実です。今は、そのお宅も静かになっていますけど、特に幼少の一番激しい頃に、そのお宅には全くそういうつもりはなかったでしょうけれど、結果的に助けられたなあという思いはあります。もちろん、面と向かってお礼を言うわけにもいきませんが。

我が家の選択は、単純に問題の先送りなだけかも知れないという自覚はあって、この先そう遠くない未来に、その是非が問われることになるでしょうね。

我が家の場合は、息子の発達障害が分かる前の、息子が二歳の頃に購入。
分譲地の最後の区画が残っていて、持ち家は主人の望みでした。

たまたま療育や支援級に恵まれた場所でしたので、幼少の今はその点良かったと思いますが、一番のストレスだったのが、分譲地で子供が多いゆえに、周囲との差を感じ続けたこと、説明が必要な事でした。購入したがゆえに縛られた感も強くありました。

今では、支援級で満足していますし、息子の発達障害もカミングアウトし、周囲と比べることもなくなり本当に楽になりました。

引っ越しは、アパートから新築の家への引っ越しだったので、新しいものに当時の息子は興味深々でした。
「もの」に関しては、興味を持ちやすかったので当時からそういう傾向もでていたのでしょうね。
ただ、その後転園した保育園では人同士の関係でしたので、切り替えが悪くかなり苦労しました・・・

賃貸では、駅近を選びやすく、分譲地みたいな微妙なご近所関係もないのでやはり利点も多いですね。今でも、間取り図を見かけると興味津々に見てしまいます。

ぱんださま

コメント頂きありがとうございます。

元々、住宅購入は「一生に一度の」という言い方が使われるくらい、大きなイベントですよね。逆に言えば、そうそう何度もやり直せないということでもあります。

障害が分かる前なら、まさに普通のご家庭と同様に考え、持ち家に向けて動くことも自然な成り行きだと思います。当家の場合も、地方に転勤中に息子の障害がわかったという事情があり、そうでなければ、やはり住宅購入を考えていただろうと考えると、今の状況は、転勤していたという偶然の影響が大きかったと思います。

分譲地等、持ち家家族が集まるところの場合、周囲の家の方も長く住むことを考えているでしょうから、彼らも周囲(に含まれるぱんだ様のご家族)とうまくやっていこうとする気持ちが強まるでしょうし、私たちもその点は同じですから、歩み寄れる可能性も高まることは期待できるのではないかと思いますし、そうあって欲しいものだと願うものです。

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