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2016年9月25日 (日)

(571) ABAで持ち上がった知能

我が家では、就学前から息子に対してABAによる療育を行っていました。

それにより、できることも増えましたし、結果として知能指数も伸びました。

知能指数は、多少の変動はあるものの基本的には変わらないものとされていますから、明らかに伸びた数値を見て、ABA療育の効果を実感しました。

ただ、これって持って生まれた知能だと思って良いのか、という疑問を最近になって親の私が感じるようになってきました。中学校に入って勉強する内容が難しくなったことはもちろん否めませんが、ここのところの息子のつまづきを見ていると、どうも新しい概念やルールの習得にかなり手こずっているように感じることが増えてきましたので。

上げ底というと表現が悪いですが、学業面についてはABAによる介入前の、元の知能レベルでの対応を考えた方が良いのかも知れない、と感じています。

ABA療育って、正しいやり方を示し、やらせて褒めて強化し定着させるというのが基本ですが、考えようによっては受験テクニックのように学問の本質理解とは離れた部分があるのかも知れません。ゆえに、教えたことは定着するけれど、教えていないことは本質理解が無いだけに考える基礎ができておらず、それが無ければ先に考えを発展させられないものがあるのかも知れない、という疑念があります。

とはいえ、ABA療育を否定するものではありません。何より、ABA療育によりできることを増やしたことは間違っていないと確信していますし、それで親も本人も助けられたのも事実ですから。ただ、それとは別の問題があるのかも知れないなあ…と感じるこの頃です。

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療育」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。3歳9ヶ月になる、発達障害の子供を持つ母親です。ネットサーフィンをしていて、こちらのブログを見つけました。息子さんが小さい頃のブログの方も、拝見させて頂きました。息子さんが、少しづつ、でも確実に成長している様子が見て取れて、なんだか我が事のようにうれしいです。うちの子供も、息子さんのようにならないかな・・・。
お伺いしたいことがあるのですが、幼児期に行っていたABAとはどのような感じのことですか?うちも2歳半くらいから「○みきの会」に入会し、ABAしていますが、3歳くらいから自我が芽生え、全く椅子に座らなくなり、いまではほとんどやっていません・・・。いまではお気に入りのミニカーを息子の手の届かない所において、キャッチボール三回したらミニカーね。みたいな感じで、キャッチボールやらせたりとか、そんな感じです。あとは、上手に靴履けたね!かっこいい!みたいに、とにかく褒めるとか・・・。
息子さんがABAでとても伸びたようなので、気になりました。よかったら教えてきださい。

ぽけっと様

コメント頂きありがとうございます。

…目標にされるような立派な育ち方を息子がしているとは思えないcoldsweats01ので、あまり期待されると困ってしまうのが正直なところではありますが、昔のことを思い出してご回答します。

もうすぐ4歳になろうという頃に診断を受けた後、「○みきの会」に私たちも入会し、定例会にも時々参加しました。ただ、大部分は家で〇みきBOOKの課題をこなしていました。強化子はチョコベビー。さすがにそれを更に半分に切るようなことまではしませんでしたが、この強化子は息子の嗜好に合っていたようで、立ち歩きや課題放棄などはほとんどなかったように記憶しています。

崩れかけた時には、既に終了した最初の方の課題をやらせてできる感覚を取り戻させてみたり、「手はお膝」で形を整えたりといった対応はしていました。

褒めることは確かに大切なのですが、できるだけ失敗させないよう、初めての課題ではプロンプトも丁寧かつ多めにやるようにしていました。また、褒める際に、課題を終えた本人が嬉しそうな表情を見せているかには注目していました。親の喜ぶ感情を見せることも、本人にとってもうれしいことなのだろうとは思いますが、本人が達成感を持てて嬉しそうな顔をしている時に、褒めるように気を付けていました。これがハマると、結構集中して課題に取り組むようになりました。

年齢的には、ぽけっと様のお子様の今の年齢が、我が家の息子がABAを開始した時とほぼイコールであり、まだこれからでも間に合うかと思います。

なお、今の定例会がどうなっているのかはわかりませんが、一度は参加してみることをお勧めします。私が参加した時は、グループに別れ、グループ内で親がお互いの子のセラピーを交代でやってみるということも行われ、お互いのやり方の良し悪しをチェックする、或いは上手な人のテクニックを習得する、等の機会がありとても参考になりました。

〇みきBOOKの課題が大体終わる頃からは、民間の療育施設に移行するようになりました。

このような感じでしたが、何かご質問がありましたらためらうことなくお聞かせ頂ければ、できる範囲でお答え致します。

はじめ様

お返事ありがとうございます!こんなに早く頂けると思わなかったので、感激です。
息子さんも、○みきの会に入られていたのですね。定例会には一度見学に行ったことがあります。うちの息子もベビーチョコ等を与えていましたが、「チョコ食べるの!」とチョコを求めて暴れたり、「遊んでもいい?」と言って立ち歩いてしまいます。そんなこんなで、いまはゆるい機会利用ABAという感じになっています。自分のペースで、自分の興味のあることだけをしたい、というこだわりが、非常に強い息子です。「分かってるのに、やらないねえ、この子」と代表からもお墨付きを頂きました(苦笑)。そんな息子にDTTは向いていないのかと思っているのですが・・・はじめさんからのコメントを見て、もう一度ちゃんとやってみようかなとも思います。ちなみにどれくらいの期間、一日何時間くらいされていたのでしょうか?強化子はチョコ以外はどのような物を使いましたか?教えてください。

ぽけっと様

雑駁なご返事となりますことをお許しください。

妻にも確認しましたが、大体1日2時間程度、本当に机を挟んでの課題への取り組みは、9カ月くらいでした。また、強化子は、うちはチョコベビーだけでした。

あと、コメントを読む限り、かなり高機能のお子様なのだろうと感じましたし、療育でのルール・コンプライアンスは守らせることが大切だと思いました。

コンプライアンスについては、親が療育の主導権を握ることが大切で、暴れても負けてはいけないと思います。

このあたりの実践については、奥田健次さんの以下の2冊の本が参考になるかと思います。

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本 奥田 健次 https://www.amazon.co.jp/dp/4479782370/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_Ejhlyb864CWE9

拝啓、アスペルガー先生 奥田健次 https://www.amazon.co.jp/dp/4864103410/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_Ykhlyb1H2GMM2

ご健闘をお祈りします。

はじめ様

お返事ありがとうございます。一日2時間ですか!?すごいです・・・!奥様には頭が下がります。それに応えた息子さんも、奥様のフォローを欠かさなかったであろうはじめ様も、素晴らしい。2時間はちょっと無理ですが、私ももう一度ABAちゃんとやってみようと思います。やはり、コンプライアンスが大切ですよね。紹介していただいた本も早速購入して読んでみます。

あと、お伺いしたいのですが、息子のどのあたりが「かなり高機能」と感じましたか?すみません、もちろん実際息子を見ていただいた訳ではないですし、「いや、なんとなく思っただけだよ。違っても責任は取れんよ」と思われると思うのですが^^;

息子は発達検査がうまく受けれないので(非協力、というのでしょうか)、DQが低く60台とか、検査する方が普段の様子からできそうな課題はできたとみなして70とか、そんな感じです。ごく簡単な会話ができたり、タブレットの知育アプリで遊んでいる様子から重度の知的障害はないと思いますが、軽度の知的はあるのかな、どうかな、といつもモヤモヤ思います。高機能=生きやすいという訳ではもちろんないですが、やはり親として、子供が知的障害と診断されると(診断書には、そう書いてあります)、かなり辛いものがあります。
なんだか、愚痴のようなコメントになってしまい、申し訳ないです。はじめ様も、息子さんが幼い頃私と同じような気持ちになったのではないかと思い、ついつい書いてしまいました。

ぽけっと様

遥か昔、最初に療育施設に行った時、今から思えばかなり経験豊富だったのだろうと推測される女性のスタッフが、息子の課題への取り組みの様子を見て、「課題をやる時に、自分でルールを変えてそれに従ってやっている。こういうことができる子は、高機能の子に多い」と言われたことが記憶に残っています。ポケット様の書き込みを読んで、発語があるし、パニックとは異なるマイルールを持っておられると思われることから、高機能のお子さんなのではないか、と感じたのです。

もちろん、私は医師ではありませんし、ましてお会いしてつぶさに様子を見させて頂いたわけでもありませんので、このあたりはあくまでも当て推量の域を出ません。もしかしたらガッカリさせる結果になることを考えれば、軽率であったとお詫び致します。

なお、本文に書きましたように、診断時の測定値に比較して、ABA課題への取り組みを行ったことにより、息子の知能は伸びました。ABA課題は、何をどうすればよいのかの定着を図る部分もあり、これによる知能指数の伸びは、ある程度は期待できると思っています。

療育手帳を取得した子が、何度も壁に当たることはありながらも普通学級で何とかやっていける程度にはなった。これは、事実です。

はじめ様

お返事ありがとうございます。

なるほど、そのような理由でうちの子供を高機能ではないかな?と思われたということですね。ベテラン女性スタッフの方が言われたことがうちの息子にも当てはまるのなら、もしかしたら高機能なのかもしれませんね。もちろん、今後息子の知能指数がどのように変化するのかわかりませんが、とても励みになるお話でした。ありがとうございました。

ABAをうまく利用して、息子の発達を今後も促していければと思います。最近行き詰っていたので、はじめ様の話を聞かせていただいて、療育を頑張っていこうという前向きな気持ちになりました。

この度はいろいろご丁寧に教えて下さり本当にありがとうございました。
またこちらのブログが更新されるのを、楽しみにしています^^

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