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2016年9月 3日 (土)

(568) 親の側の長期展望

障害児育児において、親がその主体であることは間違いないものの、目的から見るとあくまでも脇役となります。

何を言っているのかというと、子どもの育ちがメインであって、親そのものには注目されていないということです。

だから、ついつい療育に熱心になるあまり燃え尽きてしまう、或いは健康を害してしまうということも起こります。

でも、親も倒れてしまってはどうにもなりません。まして、人間である以上それなりに欲も願いもあります。その達成も考えなければなりません。

加えて、子をいつまでも完全に自分の支配下に置いておいてはなりません。親はかなり高い確率で、子より先にこの世を去るのです。しかるべきところに子の後事を託すことも、徐々にやっていかなければなりません。

もっとも、子どもは大きくなるにつれて、障害児といえども手がかからなくなってきます。もちろん、健常児に比較すれば減るとは言ってもはるかに手はかかり続けるでしょう。でも、幼少の頃から見れば、やはり着実に手がかからなくなって来るはずです。

これらの諸々の事象を総合的に勘案し、心の大きな部分を占める我が子のことではあるものの、それでもなお親自身が自らの今後の生き方を考え、子どもから少しずつ手を引いていく(手を引けるよう体制を整えていく)ことが大切になってくると思うのです。

もちろん、今は今のことで手一杯だと思われる方も多いでしょう。でも、いつまでもそうではない以上、その浮いてくる時間と余力を何に充てるのか、加齢に伴う別の不具合も出てくるとはいえ、この連立方程式の中で、今からでも少しずつ考えていく必要があるのではないでしょうか。

特に、お勤めをされている方には、定年があります。これは不可避でしょう。その時に膨大な時間と余力が生じ、収入がガクンと下がり、何箇所か健康に不安を抱える部分はあるものの寝込むほどではない、という状況がそれほど遠くない未来にやってくることを想定し、障害のある我が子との離れ方も合わせてシミュレーションをしていくことって大事だな、と考えます。

日々の営みに埋没するとついつい考えることを先延ばししてしまいがちになりますが、茹でガエルになってもマズいですし、まずは考えてみませんか。

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