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2015年11月21日 (土)

(534) 文集

これまでもお伝えしてきたように、息子は筆記が苦手です。

これは、発達障害そのものの特性というよりは、神経のつながりの弱さ・不具合から派生する協調運動の問題だろうと認識していますが、やはりどうにもぎこちないのです。おまけに、小学校って漢字の留める・跳ねるにかなり厳しい面があって、息子の苦手意識に拍車をかけてしまいます。

漢字なんて、元々象形文字からスタートしたものが多かったわけで(だから、欧米人はまさに「漢字が絵に見える」とおっしゃるわけですが)、視覚で意味を伝えられれば良く、些細な留める・跳ねるにこだわるのはナンセンスだと思うのですけどね。おまけに、大人になって「読めない」字を書かれる方は、珍しくないけどそれなりに生活できているのに、そこにこだわってどうする? とは思います(「ワープロで清書して」と渡された手書き原稿が、本当にミミズの這ったような「字らしきもの」で、困った経験をされた方ってきっとおられますよね)。

…話を本題に戻します。息子は、一年生の時には、かなり大きなマス目の中に字を収めるのにも苦労していました。それでも、今では普通の原稿用紙にキチンと収めて字を書くことができています。これは決して当たり前にできたことではなく、通級指導教室や妻のたゆまぬ指導の賜物であってその労苦に深く首を垂れるものであります。そして、小学校卒業まで残り半年を切った中で、そういうのあったなあと思い起こさせられているのが、標題に記載の文集になります。

これについては、卒業式頃に配布されるものである以上、その前に書籍の形に印刷する必要があり、原稿を書くのは今頃からになるのです。この原稿を書く作業については、①テーマを何にするかを決め、②それに基づいてキチンとした内容となるよう頭の中で構想を練り、③下書きをしてみた後に、④奇麗に清書することが求められます。息子にとって、見事に苦手なものが並んでしまいます。

私は、一応ブロガーの端くれであり、書くことには全く苦手意識がありませんが、息子にとってはかなり辛い作業のようです。それでも、通級指導教室の先生の粘り強いご指導を得て、若干意味不明なところはあるものの、途中で投げ出したり書くことを拒否したりすることなく何とか形になるところまで持ってくることができつつあります。ありがたいことだと、改めて思わざるを得ません。

こういう苦労をしている者がいながらも、残念ながら文集なんて卒業してしばらく経てば、そんなものがあったことすら記憶の向こうに行ってしまうようなものではある一方、それでも形として残るものでもあり、何か機会があると、それが取り上げられることがあったりする点で、厄介なものだなあと感じています。

振り返ってみると、学校でやらなければならないことは、息子にとって多大な苦行になってしまう性質のものも多くありました。中学に進むに当たっては、そういうものをうまくかわすテクニックを身につけ、うまく妥協を図りつつ自分の興味関心の世界を広げて行ってもらいたいと感じます。

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