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2015年10月18日 (日)

(529) 親の会の困難さを検証(1)

障害児親同士がまとまることって、難しいです。

単なるママ友(ちなみに、パパ同士って、友達にならないことが多いです、残念ながら。オヤジの会というのもできたりしているようですが、少数派ですし)程度であっても、元々合う合わないの問題が生じます。

単なる情報交換程度であれば、それでも良いでしょう。でも、現行の制度・組織運営等に不満を感じ、改善を求めるべく行政や議会に声を届かせようとすると、徒手空拳ではいかんともなしがたく、どうしても仲間を集めることが必要になります。

でも、親の会を組織して…と考えて実行することには、かなりの困難が伴います。残念ながら、会ができたは良いものの、しばらくすると活動が停滞してしまうという例も、少なくありません。

何がそうさせてしまうのだろうか、を考えてみました。

結論から言うと、親が自分の家庭の足元課題の解決に追われてしまい、周囲と関わる余裕がなくなってしまうから、に帰結してしまうと考えています。

親の会って、結成した頃は、少数の志を同じくする人間同士で親の年齢も近く、しかも子供の年齢も近いといった共通項が多くあります。

でも、しばらく経つと、新しく入ってきた親や子とのジェネレーションギャップが生じます。これは、単なる年齢や世代によるものだけでなく、成長した我が子の課題と新しく入ってきた人の課題が当然異なることも含まれます。

会を立ち上げた側から見れば、後から入る人は、かつて自分が通った道を歩き始めることとなります。だから、彼らに対して自分達は経験をお話し、ノウハウを伝えることができます。後から入る人も、それを期待していることでしょう。ここに親の会の存在意義の一つがあるものの、我が子は年が上がれば上がったなりに新しい課題に直面することとなります。その解決への取り組みで目いっぱい、手いっぱいとなってしまうのもやむを得ません。そうなると、相互に十分コミュニケーションを取れなくなって、双方にフラストレーションが溜まっていく、ということはあり得ます。

本当は、もっと引いて考えるべきなのでしょう。健常児であっても自分の子が卒業すれば、親も親の会から手を引いて新しい場所で新しい繋がりができていくわけで、障害児親が元々多くの負担を背負っていながら、いつまでも関われるものではないということもあり得ます。

組織の先頭を行く者の負担が大き過ぎる一方、後から入る人は障害児親となったフレッシュさとナイーブさから、それを軽減することは困難となります。これだと、続かないのもやむを得ないですよね。

(続きます)

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コメント

私も何度か「親の会」に顔を出しましたが、難しいなーと思っていました。
子供の障害に差もあるので、遠慮もあります。

「聞いてほしい人」ばかりで、「聞く人」がいないのも問題ですね(苦笑)

障がい児の親がそのまま業界の人(支援学級の先生やNPO主宰者)になってる場合も多いですが、成功体験や上から目線で、面倒くさい人になりがちな印象です。(すみません)

むしろ、「普通のお母さん」のほうが、優しいです。慰めてくれたり。
私もそういうお母さんになりたいなーと思っています。

さいころ様

コメント頂きありがとうございます。

会を立ち上げた側の余裕の無さが、聞くことも困難にさせているように理解しています。
それだと、一度は話を聞きに来てくれても、リピーターになってもらえない可能性が高くなりますよね。

現状がよろしくなく改善が必要だという思いは、皆持っていると思うのです。それを集めることは、難しくない。でも、どうなったら良いのかという問いに対する答えが無いのですよね。

目的を、後から来る人への支援に限る等、できることから積み上げていくようにした方が良いのではないかな、と感じています。

親の会を立ち上げた方、一生懸命活動されている方々のニーズ:
たくさんの行事を率先して開催されている。会の継続を考えている様子…と、

今ちょうど診断を受けて、受容期の最中の方々のニーズ:
ただ話をしたいだけ、役割分担を引き受けるのが難しい、どうやるの?…等

まだ会員でない方と、会員ではいろいろ違いがあるので、
なかなか考えが一致しないのかな…と会員として思います。

ただし、とても立派な組織として運営されている会もあり、
きちんと福祉施設と連携が取り合っているなど、やはりすごいと感心していることも多くあります。
これこそ、これまでの積み上げで動いているものなのですよね。
今後も、なんとかうまく運営し継続を、と個人的には考えています。
なんとか、お互い負担にならないいい方法があるといいのですが…


ぱんだ様

コメント頂きありがとうございます。

組織の運営は、一人ではできません。うまくできているところは、新しい人への対応も含め、集団としてやるべき課題が明確で、ある程度経験値が上がるところまで行けた結果だろうと受け止めています。

その域に達するまでに、少なからぬ団体が挫折してしまっているのは大いに残念だと思っています。

負担感は、理解者がいるだけでも軽くなります。ちょっとした配慮の集大成が組織の運営に与える影響を、軽く見てはいけないのでしょうね。

慣れは大切ですが狎れになってはいけませんし、入って来る新人さんをいかに引き込むかがカギのように思いますが、いかがでしょうか。

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