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2015年1月24日 (土)

(492) 勝ち負けへのこだわりに対する変化球

勝ち負けにこだわるのも、発達障害児によくある性質だとされてます。

もちろん、発達障害児「だけ」の特質ではありませんけれど。

小さい頃から、「勝負ごとをやれば自分が勝つこともあるし、負けることもある。負けを受け入れることも大切だ」ということを繰り返し教える関わり方をしてきたこともあり、息子は「理屈では」このことはわかっています。

けれども、時々感情が追いつかないことがあるのですよね

特に、日ごろ張り合う妹に対しては、より負けたくない思いを持つからか、その傾向が強くなります。

実は、今日の夕食後のデザートについて、息子は妹とジャンケンをして負けてしまい、所望でない方を選ばざるを得なくなってしまいました。このことで、かなり不快感を露わにしてブツブツ文句を言い出したので、私は今回、こう言ってみました。

「ジャンケンに負けたのだから、しょうがないでしょう。でも、どうしてもイヤだというのなら、わかった。今から自分で買いに行きなさい。お金は渡す。コンビニだったらやっているよ。外は暗いし寒いけど」。

まともに受けずに、ちょっと変化球を投げてみた感じです。さて、どうなったと思いますか

最初は、かなり戸惑っていました。「暗いし、道に迷うかも…」とかなりトーンダウン。

ここで「いや、近くのコンビニだったら5分もかからないし、何度も行っているから迷わないでしょ。どうしても我慢できないのなら、自分で何とかするしかないじゃない。行って来たら?」とたたみかけたら

「うーん、まあいいや。一日くらいデザート食べなくても…」と言い出して、機嫌も元に戻りました。

このような対応が本当に良かったのかは、実はわかりません。取りようによっては、ゴネれば親が言うことを聞くと誤学習させてしまう危険があるのではないか、という批判もあるとは思っています。それを完全に否定できないとは思っています。

けれども、当方も無条件でゴネを受け入れたわけではありません。本人が目的を達成するためには自分で解決に向けた努力をすること、それも本来なら食後の寛いでいる時間にわざわざ暗く寒い道を買いに行くという、ストレスフルな状況を乗り越えるなら、という条件を暗につけて提案したことになります。

もちろん、私も一応親なので、息子も理屈ではわかっているんだろうなあという確信と、本人に選択させるプロセスを踏めば、感情を抑えられるようになるだろうという読みはあり、今回は、それが当たったことになります。「当たった」と表現しているように、僥倖に支えられている部分があることは自覚しており、「このような時には、こうすれば良い」と一般化するつもりは毛頭ありません。

その後、風呂も終わって、それぞれがそれぞれの時間を楽しんでいる時に、息子がポツッと一言。

「今日、ジャンケンに負けたな~、どうしても勝ちたかった…」だそうです。ただ、もう、落ち着いた口調でした。

…日々、いろいろなことが起こります。

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