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2014年2月 2日 (日)

(440) 賢い少数派

障害児育児をしていると、少数派であることを実感することが多いです。

でも、このような少数派とは何も障害に限ったものではなくて、例えば頭の良い人、というのも少数である点は同様なのだと思うのです。

言うまでもなく、世に頭の良い人というのは確かにいて、多くの人は羨望の眼差しを向けるだけですが、彼らも少数派であって、優秀な頭脳の少なからぬ部分を自分の考えや思考過程を理解してもらうことに費やさざるを得なくなっています。

恐らく、彼らは小さい頃からの習い性になってしまっていて、本人もそのことを認識できていない可能性すらあります。また、この過程で説明力は格段に身についているでしょう。

或いは、その七面倒臭さに辟易して、説明する意欲を失い理解を得る努力を放棄してしまっているということもあり得ます。そうなると、理論武装に徹することになって、余計に周囲との軋轢を増しながら、小さな正義に固執することになりますね。

本当は、周囲の方が間違っているのかもしれません。でも、みんなが認めてくれなければその正義は「絵に書いた餅」なんですよね。

頭の良い子を育てるのってかなり難しいことなのではないかと思いつつ、それを誰にも相談できない。しようものなら、鼻持ちならない嫌味な人で終わってしまうし、子供の方は絶対の孤独に陥ってしまう。

その状況への適応が、今の才能を押し隠しつつ和光同塵で生きるか、軋轢覚悟で理論に走るかだとしたら、かなり改善の余地があると思います。

みんな違ってみんないいと主張するからには、彼らの存在もきちんと受け止めてあげないと、と思います。

受験というと、すぐに批判の対象となりがちではありますが、彼らが数少ない仲間と出会えるための機会である、という面もあることは理解が必要でしょう。

なお、こんなことを書いてはいますが、我が家ではこの手の問題点は全くありませんので、誤解されませんようお願いしますhappy02

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教育制度・環境」カテゴリの記事

コメント

突然のコメント失礼いたします。

ちょうど自分が考えていたことにピタリと光をあてていただいた感じで、感激してしまいました。

年長にあたる保育園児の息子を育てているのですが
知的好奇心が非常に高く、抽象概念の把握力もすぐれているかなと思います。
(もちろん親の欲目はありつつ)

保育園児ですら、「○ちゃんは頭がいい」なんてことは言います。
(恐らく親御さんがおっしゃっているのでしょう)
が、普通に(語弊があったら申し訳ありません)に育てたい親としては、
うちの子を簡単に差別化してほしくない……気持ちはあります。

そして、もしかして地元公立小に進ませることは
我が子のためにも周囲の子のためにも最適ではないのではないか?
などと考えているうちに
これって、障がい児を持たれた保護者の方の思いに通じるのでは……?
と思い始めたところでした。

子育て支援ボランティアに出たり、
親しくさせていただいている知的障がい児やママと接していたりしたことも
そのように考えるきっかけになったのかもしれません。

しかし日常生活で口に出せる考えでは、明らかにないので
こうして、障害児をお持ちの方の側からの
共通点のあるご意見を読ませていただいたことを、嬉しく思いました。

我が子はまだまだ幼児でもあり、先々どうなるかはまったく見当がつきませんが……

とりとめがなくて申し訳ありません。

mmm様

コメント頂き、ありがとうございます。

優秀なお子様を持たれたら持たれたで、どう育てるべきか悩まれることになると思います。

これは、単なる私の持論であり科学的な検証がなされたものでは全くありませんが、人間は同じレベルの者同士でいる時に、最も居心地が良く、ストレスなく成長できると思っています。

頭の良い人に人間味が欠けてしまう(かのように見える)原因は、同種同等の人間との一体感を得る経験が圧倒的に少ないからではないかと考えています。

ちょっと視点を変えれば、これって何のことはなくて、夫婦も同様です。恐らく結婚した当初はレベルがそろっていたはずで、だから結婚したし一緒にいて楽しかった。一方で相手のことを考えるとあれこれ創意工夫が湧いてきた。

これが双方の成長具合が段々ズレてくるとすきま風が…ということになるわけで、同種同等の人といることは、相手と思いを共有する一体感を満喫できることにつながり、その充足感から成長が促進されると考えております。

さて、じゃあどこへの進学が良いのか? と問われるとしたならば、なかなか解がないですね。小学校のいわゆるお受験の場合、個人の能力以外の要因で合否が決まることもままありますし…

強いてあげるなら、くじ運はあるものの国立大学付属小学校かな、とは思います。意外と日々の通学が大変だったりするとは思いますが、同じ系統の仲間に会いやすいとは思います。

全部が全部同系統の子に囲まれる環境というのはないわけで、ある程度いるならば可だと考えますが、いかがでしょうか。

返信ありがとうございます。

そうですね、まさに去年から、国立小受験を考え、えっちらおっちら準備をしています。

夫もわたしも、暗記や訓練に重きを置く早期教育には否定的なので
そうしたものが必要とされない国立小受験であれば
息子の資質を曲げずに取り組めるのではないか、と考えました。

結果、「おべんきょうあそび」を始めてからの息子のほうが、情緒が安定しています。
平日、息子が起きている間は母子二人で過ごすので、息子の向学心(?)を放っておくと、ムダなケンカが増えました。

教育内容も楽しそうですし(息子にとって)、そう、似たムードの友だちに出会える確率が上がることも、期待しています。

都内に住んでいますので、幸い、複数の志願先があります。
抽選があるので何とも言えませんが
試験に落ちたら納得できるし
抽選ではずれたらそれはそれで、何らかの采配なのだろうと思います。

イイ大学に行ってほしいとかそんなことではなく
子どもが生まれもった素養を活かせるなら、という考えだけで受験準備をしていますので
たまに行き会うお受験ファミリーの勢いにグッタリすることは、ままありますけど

子どもの天分を活かして生きる力をつけさせてやること、
どの子の子育てにも共通する課題なんだと思います。

mmm様

再びコメント頂き、ありがとうございます。

本件については、似たようなことを本ブログの(233) 脱インクルージョン教育 でも書いておりますので、お時間がありましたらご高覧頂けたら幸いです。
http://deliberation.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/169.html

なお、アメリカで高IQの子についてルイス・ターマンが追跡調査を行ったことがあります。この調査について、自分がかつて読んだ本の題名はド忘れしてしまったのですが、探したら簡単に紹介しているものがありましたので、参考にお知らせ致します(以下の「なか身検索!」からP16~17をご覧下さい)。

スマート・シンキング 記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術 アート・マークマン http://www.amazon.co.jp/dp/448413103X/ref=cm_sw_r_tw_dp_KqjHtb189KTNQ

mmmさんのお子様が、より良い環境に進まれることを祈念しております。

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