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2013年11月 4日 (月)

(427) ステークホルダーという考え方

子供が健常児であれ障害児であれ、親として子供の幸せについて考えることは自然であり、それを全く考えないとしたら、それは親として恥ずべきことだと率直に思います。

ただ、子供の幸せ「だけ」を考えるのも、やはり恥ずべきことになってしまいます。

会社においては、CSRという概念があります。Corporate Social Responsibilityの略で、「企業の社会的責任」と訳されるCSRが何を指すのかについて、Wikipediaからそのまま持ってくると「企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をすることを指す」のだそうです。

企業が営利活動を行う上で求められるようになったこのステークホルダーという考え方は、育児中の各家庭にも応用できると思います。つまり、各家庭も個々の活動の中で利害関係のある人というのは当然いて、そのすべての人(近隣住民、学校の先生、クラスメート、クラスメートの父母、療育先の先生、児童相談所や発達センターの先生、主治医等)との関係においても、「適切な意思決定」によって自分だけでなく相手にとっても良い結果を招来する、Win-Winの関係を築く必要があると思うのです。

実際、療育先で出会う親御さんの中には、「周囲が理解してくれない」「学校が十分に支援してくれない」ということのみをお話になる方も残念ながらおられます。こういう「くれない(紅)族」思考になってしまうと、オール・オア・ナッシングに思考が固まりがちになってしまって、相互に譲り合える範囲を考えて妥当なところ(落としどころ)を見つけてWin-Winの関係を築くことが困難になってしまいます。

自分に願いがあるように、人にも願いがある。極めて当たり前のことではありますが、我が子のこととなると、親はどうしても冷静な思考を欠くことになりがちです。たとえ人格者とされる人であっても…

子が親を選べないように、親も子を選んだわけではなく、縁あって親子になっているわけで、この不可思議なつながりは、昨今某有名司会者の親子関係が取り沙汰されていることも踏まえると、親が出過ぎても出なさ過ぎてもダメで、絶妙なバランスを取らないと世間から指弾を受けかねない事態にもなりかねないこととなります。

ゆえに、これからの育児においては、ステークホルダーという捉え方を意識し、多くの利害関係人とより良い関係を築いていくことが不可欠であろうと思いますし、そうすることが子供にとっても利益に繋がると考えています。

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