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2013年8月20日 (火)

(417) 二つの選択肢(3)

■人生に選択はつきもの
前回、いずれを選んでも一長一短だという状況についてお話しました。でもこれは、発達障害の有無に関わらず、人間が成長し人生の選択をする過程そのものに内在する不可避なものなのだ、と受け止めています。

言い換えると、自分の人生に大満足という人はそうそういないということです。「わが生涯に一片の悔いなし!!」と言い切れるのは恐らく北斗の拳のラオウくらいのものでcoldsweats01、失礼ながらあなたは自分のこれまでの人生に一点の曇りなく満足していますか? という問いを思い浮かべれば、自ずと明らかですよね?

実際のところ、人生には無限の選択肢があるように見えて、本当に自由意思で選べるものは意外と少ないものです。結局こうならざるを得なかったんだと諦めつつ、それでも自分を納得させて前向きに生きていく。人生の選択とはそういうものなのでしょう。

■可能性を広げる
私が大学時代、ある先生に言われたのは、「1、2年生の時はできるだけさまざまな経験をして自らの可能性を広げなさい。でも、3、4年生になったら惜しげもなく広げた可能性を切り捨てて一つに絞らないと、いつまでも夢を追い続けて中途半端な人生を送ることになってしまう」という言葉でした。これは、今でも私が人生を考える際に影響を受けています。

自らの可能性を広げる努力と、最後は一つに絞るという孤独で苦痛を伴う作業。この二つの作業のうち、当面はまず可能性を広げる努力が必要ということで、その有力な手段が月並みですが「勉強をすること」になります。ここで言う勉強は、学校での教科学習のことだけではなくもう少し広く捉えていますが、勉強して能力を獲得すればするほど自らの可能性を広げることにつながりますし、その広がり度合いに応じて絞り込む範囲も自ずと定まっていきます。

勉強をしないということは、この可能性を自ら閉ざす行為であり、のちのちになって確実に自らに返ってくることとなります。勉強を嫌がる行為は子供によく見られることではありますが、子供に対して自分が損をすることになるという意識付けは、もっと積極的にやって良いと思います。

■学力とやる気
息子の場合、見ている限りどうも勉強しなければならないらしい、ということはわかっているようなのですが、まだ意欲が伴ってきていないように感じます。学力は決して無いわけではないと思うものの、ちょっとしたことで意欲が萎える傾向があります。

発達障害の子の場合、学力に加えて意欲、やる気というメンタル面での浮き沈みをコントロールするスキルを獲得していく必要性があると感じます。なぜなら、彼らは健常児よりもこの浮き沈みが激しいからです。やる気がある時はすごく良い結果を出す一方で、そうでない時は五体投地をしたくなるくらいの惨憺たる状態に陥るので、このあたりの改善は急務だと感じています。入学試験はそうそう何度もチャンスがあるわけではないので、やる気をその時にうまく持てるか不明なままでは、単なるバクチになってしまいますし。

もっとも、プレッシャーに弱い子は健常児にもいるわけで、本番で発揮できた能力が真の実力だと言われてしまうと、「そこを何とか…」と思いつつも真正面からの反論がなかなか難しくなります。この思いは、はるか昔に息子が受けた発達検査で、普段だったらできるはずのことなのに、臨床心理士さんの口調や態度が違うことでできなくなってしまう姿を見せられて感じた無念さからずーっと引きずってきているものではありますが…。

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