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2013年8月14日 (水)

(416) 二つの選択肢(2)

■本論に入る前に
ここで本論に入る前に、ちょっとだけ触れておきます。

障害者として生きていく、という選択を(少なくとも今は)しない理由は、障害者として生きていくための条件(手帳取得等)が整わない可能性がかなり高く、仮に今は整っても更に将来にまた審査があって、そこでまた整わない可能性があるという不安定な状況が続くことと、そもそも(善し悪しは別として)現状の障害者を取り巻く環境を見ると、そちらを選ぶことは結果的に「選択肢が狭くなる」ということ、の2点になります。

特に、後者についてはもう少し何とかならないかと思うのですが、障害者枠での就職例を見ると、軽作業・単純作業がほとんどで、かつ待遇もそれなりであって、恐らく息子がいずれその生き方に強い違和感を感じることがほぼ確実と言って良いくらいの確率で予想されます。

最初からそちらを目指させた場合、その時になって本人の納得性が得られないと感じており、やむなくこのような選択をせざるを得ない、というのも正直なところです。

■健常者として生きるとして
とはいえ、「①このまま公立中学に進み、必要があれば通級指導教室にも通う」「②受験校ではない人間教育重視の私立を受験する」のどちらにも一長一短があります。満点ではありません。

■①の場合
当面は、今の環境が多く引き継がれることとなりますから、本人の新しい環境への適応に関する負荷が低くて済む、というメリットがあります。これまで相談してきたところとも引き続きお付き合いが継続することになって、親の側もラクになります。

一方で、この後、高校受験という関門が待ち受けることとなります。この点、中学校における特別支援は小学校よりは少なくなることが予想されますし、中学の3年間でズバ抜けた学力を発揮できるようになることもまず期待できません。となると、入れる高校も自ずと限られてしまいます。

また、息子本人も今よりは自我が芽生え、余計な雑念を持つようにもなるでしょうから、受験に向けた取り組みをするにしても、中学受験よりも難しくなるでしょう。このあたりのデメリットが出てきます。

■②の場合
①とは逆に、比較としてまだ親の言うことを聞きやすい今のうちに受験してしまうことで、6年間の安定生活を手に入れられるというメリットがあります。また、私立はイジメにも対処が早い例が多いと伺っており、このあたりは評価できると考えています。

一方で、目指す学校は学力重視ではないものの、やはり受験という関門があって、イベント前になると眠れなくなる等プレッシャーにかなり弱い息子にとって、受験をしても最後まで集中して問題に取り組めるのかが最大のハードルになりますし、加えてプレッシャーとは別に単純に合格できるだけの学力を身につけられなければ、当然その先は無くなってしまう、というのが大きなデメリットと言えます。

なお、めでたく合格できたとしても、私立学校は普通学級しかないでしょうから通級指導教室もなくなります。その学校で、特性に合わせた配慮をどのくらいしてもらえるのかも未知数です。

■正直なところ
本当は、②でいけたらそちらの方が良い、とは思っています。でも、そもそも受験をクリアできない、受験をクリアしても、学校に馴染めない、或いは学校側からの配慮が少ない、というようなことがあると、残念ながら途中で諦めて①に舞い戻らざるを得ないとも思いますし、その可能性も決して低くはないなと考えています。となると、これも含めて①が一番可能性が高いと判断しています。

■高校
実は、中高時代って健常児であっても一番厄介な世代だと思います(少なくとも私は、強くそう思っています)。ひとことで言えば「カオス」であって、こういう時に健常児に揉まれることが、息子にとって本当に良いのか? という疑念がずーっと頭にあります。中学で、もし「これはアカンわ」と思うようなことがあれば、高校に通わせるのではなく、高卒認定試験から大学にというルートも考えています。

■高校から先
社会一般では、高校卒業時点で将来の方向性をある程度固める必要がでてきます。大学に通えるならそうしてあげたいと思う一方で、学歴だけ高くて仕事に適応できない「隠れ」発達障害者が社会に出て初めて自分がそうだと気付くような例も見聞きしますし、このあたりは高学歴至上主義に陥ってはいけないと自戒するところです。

■結び
とりとめのないことを書いてきましたが、所詮は頭のトレーニングに過ぎません。そもそも、今からあまり先々の心配ばかりをしていると、今の生活を楽しめなくなってしまうという大きなデメリットがあります。

取りあえず、本人もそれなりに成長することは間違いないのですから、もう少し分別の度合いが上がってから改めて親子で話をし、同じ方向に目を向けながら一緒に対処していく。月並みですが、このようにやっていくことに尽きるのではないかと考えています。

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