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2012年8月12日 (日)

(348) 静かな時に思い浮かぶこと(2)

今から振り返ると、4歳になった頃が一番きつかったかな、と思います。かなり激しい癇癪を起こすことがあり、この後どうなるんだろう? と不安になっていました。

この親の先々への不安の存在を認めて、これにどのように対処するかについてはもう少し重く捉えて国レベルで検討し、当面は児童相談所や小児発達センター等の公的機関でしっかりと親のケアを対応してもらいたいところです。

障害を持つ子が大きくなり親の手を離れても何とかやっていける施設なり制度なりが整備され、そういうものがあるから心配御無用と言ってくれれば良いのですが、まだそういう施設も制度もできておらず、そうも言えないのが現実だと認識しています。

自分が息子の障害を告知された時に、ハッキリ分かったことがあります。それは、新聞の三面記事にたまに親子の無理心中事件記事が掲載されることがあり、その末尾に「○○さんは子供の教育で悩んでいた」と書かれていたりすることがままあって、正直何でだろう?と思っていましたが、そういう親は実は将来が見通せなくて煮詰まってしまったのだな、ということが実感として理解できました。ただし、これは何とかしなければならず、何とか回避できる悲劇だとも思います。

「お受験」に失敗して鉄路にしゃがみこんだ例を寡聞にして知りません。「教育」というひとことでは語りつくせない不安と無念の思いをもっと汲んで欲しいと切に思います。

私の場合は、癇癪を起こされてもそう思い詰めることはありませんでした。自分の子供は可愛いという単純ながらも強い気持ちもありましたし、できる限りのことをやって行けるところまで行ってみようという良い意味での好奇心もありました。そして、どうにもならなくなったら、その時に考えようという妙な開き直りもありました。

死んでしまおうかというネガティブな気持ち、あるいは不安にさいなまれる気持ちというのは、やることが無いからムクムクと湧き上がってくるのであって、子供の障害を知って動揺する親に対しては、当面どこで何をすれば良いのかをきちんと伝えることが大切であり、その役割を児童相談所や小児発達センターで担って頂きたいと思います。

自分は、たまたま古い友人が大学で心理学を専攻しており、率直に相談できる間柄であったことから、ABAというものがあること、つみきの会というところでABAを学べることを教えてもらい、それに取り組むという中で心の平衡を保つことができましたけど、子のために取り組むべきことを明示されなければ、良からぬ妄念の堂々巡りに疲れ果てて鬱を発症ということもあり得たかな、と思います。

将来の施設や制度の充実を行い不安を払拭していくとともに、当面やるべきことを過不足無く伝える。この2つのアプローチをきちんとやることができれば、この手の三面記事は劇的に減るだろうと思います。

なお、最悪の時期はそう長くありません。顔を上げてやるべきことをやっているうちに子は必ず成長しますし、できることも増えていきます。それを実感できれば、楽しみも増えていきます。

頑張りましょう、あとちょっと。

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