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2012年8月 8日 (水)

(347) 静かな時に思い浮かぶこと(1)

子どもが帰省でいなくなっており、静かな時間を満喫しておりますhappy01

とはいえ、じゃあ何をやっているのかというと、身の回りの雑事と、やはり子どものことを考えてしまいますね。親の性なのでしょう。

今回の帰省では、私も妻子とともに妻の実家まで行って、1泊して帰ってきました。早い話が単なるポーター兼運転手だったわけですが(笑)。

久々に訪れた妻の実家には、当家分も含めた孫の写真がたくさん飾られています。

その中には、まだヨチヨチ歩きだった頃の息子の写真もあって、それを見た時、あの頃には今のような未来が待っているとは思いもしなかったなあ、と遠い目をしてしまいました。

当時は全くわかりませんでしたが、今にして思えば、1歳半から2歳にかけて、退行していたのではないか、いわゆる折れ線発達だったのではないかと。

赤ちゃんから幼児になっていく発達の過程で、脳細胞シナプスの結合と不要部分の刈り込みを繰り返していきます。それは、順を追って行われるもので最初から一気に完成形に向かって行くものではありません。かなり単純化して言うと、最初の基本OSの上にメインOSが載って、更にそれぞれのソフトが載るようなイメージを持っています。

重度の子は最初の脳細胞シナプスの結合からうまく行かず、基本OSレベルでうまく機能しない部分がある、軽度の子は次のメインOS構築時に不具合箇所が発生したか、一度構築はできたのに何らかの要因で必要な部分の一部の結合が切れてしまうといった事態が発生し、その結果としてその上に載せたそれぞれのソフトも起動できなかったり起動しても十分な機能を発揮できなかったりする、というように考えています。

そして、息子はメインOS構築時にうまくいかない部分があったのだろう、と思っています。もちろん、PCと人間を単純に比較できないとは思いますけどね。

このようなことを考えるのは、子どもに障害があるとわかってからになってしまう点は否めませんし、障害についての知識も、どうしても後追い・泥縄になってしまうこととなります。今の自分のように、ある程度時間が経たないと、こういう「振り返り」もできるものではありません。

よって、障害が分かった後の対応が後手後手に回ってしまうことは、障害を持つ子を持った親の宿業のようなものだと割り切って、「もっと早く気付いていれば」とか「もっと○○をやってあげていれば」と自分を責めるようなことは、あまり意味が無いことだと思います。キツイ言い方をすれば、後出しのアリバイ作りでしかありません。

人間は、必要が無ければ努力もしないという「効率的」な生き物であり、これまで無縁であった特殊な概念や用語を自分のものとできるまで真剣に勉強しようというのは、自分の子に障害があると分かるまではどの道無理だったと考える方が素直だと思います。

なお、そういう思いを持ち続けているうちは、どうしても子どもの障害を何とかしようという思いが強くなり、一発逆転の誘惑に弱くなります。定説である「発達障害は、脳の器質的障害であり、治らない」を否定し、何のエビデンスもない療法に手を染めることにも繋がりやすくなります。

その気持ちはわからないでもありません。でも、ちょっとやってみるかぐらいならともかく、のめり込んで通常の療育をおろそかにしてしまった時、その責任は誰が負うのでしょうか? 親が負う、等というのは世迷言でしかありません。その療法をやるという決定に何ら加わっていない子に、結果が全て降り掛かります。親が負いきれるものではないのです。

バイブル商法という言葉があることを、最近知りました。そういうものにひっかからないようにしたいと、過去を振り返りながら再認識した次第です。

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