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2012年6月23日 (土)

(338) 親ができること

(331) 療育機関の課題 で書きましたが、発達障害者向けの療育機関は、学年が上になるにつれて選択肢が減ります。

それに対して、療育機関側の課題について書いたのが(331)なのですが、大くくりに必要となる共通課題をクリアすると、段々個別対応が必要になるということについて、親はどのようにすれば良いのかを考えてみました。

当たり前ですが療育は、まず本人が中心にいて、親と療育機関が主導的な立場で関わります。更にスクールカウンセラーや主治医などのアドバイスを頂いたりしながら、在籍する学校の担任やクラスメートの子ども達との関わりも加わって、一人の子の療育環境ができ上がると認識しています。

特別支援学校や特別支援学級は在籍校ですが、通級指導教室はそうじゃないので学校側なのか療育機関側なのかの位置づけの問題はあるかも知れませんけど、私は療育機関側だと思っています。

このような枠組みの中で、全体をコーディネートするのは最終的には親の役割になるだろうと思います。この点では、親もきちんと参画しなければなりません。

ただ、親ももちろん書籍や講演会や療育機関からのアドバイスを頂いたりしながら知識を蓄えてそれなりに対応しようとするわけですけど、個別の療育の自分の子どもへの適否については、経験も少なく判断が難しいことも多々あると思います。

やはりそういうことは療育機関や主治医等のプロに任せる方がよく、それもできれば複数のプロからの意見を頂いて自分が納得できるものを取捨選択して採用していくことが必要になると思います。

では、親はただの調整役か? というとそうではないと思います。

親は、子どもに身近に普段から接する人間として、子どもの言動の変化について一番最初に気付く可能性が高い存在でもあります。従って、ちょっとした子どもの変化に気付くようアンテナを高めに張って、「おやっ?」と思うようなことがあれば、それを都度都度プロの人に伝えるということができます。

プロの方が子供と接する時間は、そう多くないはずです。少なくとも親に比べれば圧倒的に少ないでしょう。そして、プロの方はプロなだけに子どもとの接し方が上手であることから、子どもが彼らと過ごす際には、落ち着き安定した「良い子」として振舞うことができ(そのこと自体は良いことなんですけどね)てしまう。それゆえに、親が気づいた変化(特に良くない問題行動)を限られた時間では見つけられない、ということが往々にして起こってしまいます。

このように考えると、子の変化を見続けるという観察者の役割こそが親の第一義の役割なのではないかと思います。エエカッコシーな言い方をすればコアコンピタンスですね。もちろん、プロの指導に従った家での課題の実施というのもありますが、これは重みとしてはその次にくるものではないかと考えます。

子が成長して個別対応が必要となるからこそ、どのような状態でどのような言動をするようになるのかについてきちんと観察して伝えるという役割が重要になることはお分かり頂けると思います。「観察者なんて難しい」と思われるかも知れません。でも、赤ちゃんの頃から子どものちょっとした行動やしぐさを見続けてきたのは親です。寝返りを打てるようになった、ズリ這いができるようになった、歯が生えてきた…という変化をずっと見てきたのは親であるあなたではないでしょうか? それほど難しいことではありません。ちょっと意識するようにしただけで、きっと多くの気付きを得られるようになりますよ。

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