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2012年2月11日 (土)

(311) 特別支援教育の在り方に関する特別委員会資料を読んで

文部科学省のホームページに「特別支援教育の在り方に関する特別委員会」の資料がアップされていることをtwitterで知りました。この中で品川委員の意見( http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1314096.htm )は注目度が高いようです。私もなるほどと思う部分が多々あり、こういう意見が出されている委員会は存在意義がちゃんとあるなと感じました。是非ご一読を(最初の3点の部分だけでも)お勧めします。

ブログのタイトル通り、ちょっと斜に構えてみると、日本って教育そのものへの見方がすごくイビツになっているように思います。「学校の先生の言うことをよく聞いて」とか、まじめな人を「学校の先生みたい」と評する一方で、悪名高いインパール作戦で悲惨な撤退を招いた牟田口廉也将軍を陸軍予科士官学校長にしたり、品川委員ご指摘の「通常学級を指導する力のない教員が支援学級や支援学校の教員になるといった“伝統”」があったりと、教育に一流の人間やノウハウのある人間をあてなくても良い、というような対応をしてきていることについては、私たちももっと考えなければならないと思います。一流でない人間の言うことをよく聞いていたら、ロクな結果にならないでしょうし。

学校の先生が、教員向けの指導書(子供たちの教科書に指導ポイント等を書き加えたもの)の朗読屋でも勤まってしまう状況において、やってもやらなくても大差がない状況において、なお子供たちの指導のために勉強できる人って、そうそういないと思います。この部分だけ理想の教師像を押し付けられては、先生も可哀想でしょう。

先生がサラリーマン化している、という批判は正しくありません。サラリーマンはきちんと査定を受けて給与や賞与、更には後々の昇進にも差が出てきます。学校のそれはまだまだ不完全です。むしろ、きっちりサラリーマン化した方が全体の質は高まると思います。

とりわけ、特別支援に関わるノウハウを身につけている先生は極めて不足しているわけですから、そういう先生を厚遇していくことってすごく大切なことではないでしょうか。そもそも、このノウハウを持っているセラピストは、それなりの単価で指導を請け負うことが成り立つわけですから、学校の先生に「自分で努力して身につけろ、でも待遇は変わらないよ」という方がおかしいと思います。

橋本大阪市長を全面支持はしませんが、教育において直すべきところが少なくないわな、と私も思います。

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