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2011年10月

2011年10月29日 (土)

(289) 勝ち負けだけではないらしい

息子がサイコロやじゃんけんが下手であることは既に(286)で述べました。

それで、負けた時に結構不安定になってしまうこともあるのですが、そうでないこともあります。その差は何なんだろうと思っていたのですが、実は安心して負けられる時とそうでない時があるんだ、ということに思い至りました。

もっと言うと、心に余裕が持てる環境だと負けてもあまりキレないのですが、余裕が持てない環境だとキレてしまうということです。

ここで言う環境とは、場所というよりもシチュエーションと負けた相手が誰かということが主眼となります。特に、家庭外では昔からよく知っている人が周りにいるかどうかも影響があるようです。

そういう目で見ると、妹に負けると不快感を露骨に出しますし、通級指導教室だとまだ不慣れなのか負けるとキレる一方、3年以上通っている療育先ではそういうことが起こらないということも、ある程度説明できてしまいます。そして、息子の行動もなるほどと思えてきます。

要は、単なる勝ち負けにこだわっているというのではなく、その背景もキレる要素になっているという点で、社会性が絡んでいる部分もあるなあと思えます。

これも、社会性の伸張の表れだと理解すれば、キレられても鷹揚に対処することができます。もちろん、更に伸びてくれることを期待しているのは言うまでもありません。

2011年10月26日 (水)

(288) 捉え方を逆にした方が良いかも

知的能力が高い、あるいは普通のお子さんを育てていると、就学の際に普通学級を選択される場合が多いと思います。

本当は、ザクッと区分けしただけでも、知的能力で低い・普通・高い、情緒面(自閉度)で重い・軽い・無し、の3段階があって、このマトリックスで9パターンの人間がいるはずなのですが、それを受け入れる学校について、この点についてあまり厳密な議論がなされていないように感じます。

現状で当てはめられる学級って以下の表の通りになるのかな、と思っています。

111022_3学校・行政側は知的能力で低い子は知的障害学級を勧めてきますが、そこで情緒面での区分についてどの程度考慮されているのでしょうか? また、知的に高い子については、特別扱いするな、ということなのか普通学級に入らざるを得なくなっていますが、それはそれでどうだろうか? という疑問があります。

結果として、知的能力が低い子は、情緒面がどうあっても知的障害学級となり、知的に普通の子、高い子は普通学級をベースとして考えていくこととなります。次に、この中で情緒面に着目して、無い子はそのまま普通学級、重い子は情緒障害学級が適していて、軽い子は親の判断でどちらかになる、ということになろうかと思います(厳密には、重い子も親の判断が優先されるという自治体もあるようですが)。

何度も書いて恐縮ではあるのですが、固定単独の情緒障害学級というものが帝都23区には無く、そういう選択がbestあるいはbetterだと思われる知的能力が高いもしくは普通で情緒面に障害がある子は、結局普通級を選択せざるを得ない状況となっています。

情緒面で問題がある子は普通学級にいて通級指導教室に通うというやり方が良い、と都教委で判断されたのなら、もっと門戸を広くすべきだと思います。

うちはたまたま通級指導教室に通えていますが、狭き門であることは間違いありません。また、そもそも知的能力で入れない、という現状もケースバイケースで対応すべきかと。今の通級指導教室の内容を聞いている限り、知的能力がクリティカルになるとも思えませんし。

医療の現場では知的障害を伴う自閉症という言い方はありますが、自閉症を伴う知的障害という言い方はしません。このことは、自閉症という情緒面の診断の方が重く考えられていると思われます。ということであれば、今のまず知的能力で分けるという考え方ではなく、最初は(より重要な)情緒面で分けて対応する教室を考える方が医療との考え方に近いように思います。

大した差じゃないように思われるかも知れません。でも、知的な面は親でもやる気が有れば結構サポートできます。でも、情緒面に関して親が教えられることは限られています。

親とはコミュニケーションができても、クラスのお友達とはできない子ってたくさんいます。その理由は、親が子の状態に合わせて対応を変えられるからです。でも、それでは情緒面での伸びは期待できません。そんなわけで、同級生の子がいる環境だからこそできることって多いと思います。知的能力が低いとされる子も、情緒面での改善が図られれば知的能力は向上するでしょうし(認知の仕方が健常に近づけば、それは自明のことです)。

逆に、知的能力だけを高めても、自閉度が改善することはないわけですから、発想を転換してもっと情緒面に着目した教育システムに作り変える時期に来ていると感じています。

とはいえ、学校の先生で情緒に関わる指導を得意としている方はそうそう多くありません。学校の先生は、もともとお堅い人が多いので、適性でどうだろう? と感じることも無くはないのですが、そのようなことは言っておられません。

その対応能力を高めることに早急に取り組みつつ、できるところから教育システムを作り変えていくことで、子ども達がより良い環境で学んでいくことができるようになると確信しています。

2011年10月23日 (日)

(287) 悩ましいこと

「お前、うっせーよ、バカ!」…妹との口げんかで息子が吐いた暴言です。

「まあ、何て口が悪い…」と思うのは私も同じなのですが、家族の誰もがそんな口の利き方をしませんし、テレビ番組も息子は鉄道関係しか興味ないしcoldsweats01、あとは妹が見るアンパンマンやどらえもん等になるのでそういうお下品な台詞は出てこないんですよ。

となると、やっぱり学校でクラスメートの誰かがそういう「やんちゃ」な発言をしていて、それを覚えてマネをしている、と考えるのが穏当(発言は穏当ではありませんが)なところだと思います。

これ、悩ましいですよね。周りの様子を見てマネができるようになったことは、息子の成長の証だと思うのですが、マネする内容がちょっと…wobbly

「お友達がそういう言い方をしていても、お友達に言ってはいけません!」「そういう言い方は格好悪いです」と説諭してはおきましたけど、加齢に伴い友達同士の悪ふざけの場面は増えるでしょうし、「ゼロか100か」で割り切れるものでもないことですから、TPOを間違えなければ良いな、と思うばかりです。

「そんなことを言ってはいけないんだよ」とチェック小僧になって嫌われても困るし…本当に悩ましいです。

2011年10月20日 (木)

(286) 負けグセ?

息子、じゃんけん弱いですbearing

更に、さいころも下手ですhappy02

さいころに下手なんてあるんか? と思われるかも知れませんが、すごろくをやっていて息子がさいころを振ると、なぜか小さい目しか出ないことが確率をはるかに上回って起こります。ひどい時は1ばかり出たりします。才能かも知れません。あるいは負けグセでもあるのでしょうか?

これで負けちゃったりすると、結構不機嫌になります。

この間も通級教室で負けちゃったらしく、終わった後はあまり関係ないことを怒りながら話していたようですが、先生も心得たもので別室でクールダウンさせたら収まったようです。

頭では自分が負けることもあるって理解できているようなんですが、まだ気持ちが完全にはついて行ききれていないのでしょう。それでも、幼い頃のパニック状態からすれば格段に良い状態になってきていますが。

よくよく観察して見ていると、妹に負けると怒り方が激しいようです。怒りのレベルに相手の「格」が影響しているのではないかと妻が言っていましたが、私に負けても怒りませんし、なるほどそういう見方もできるんだな、と納得しました。

ある意味社会性の萌芽が感じられる、という前向きな見方もできるかもしれません。

とは言え、怒りをストレートに表明するのはあまり得策ではありませんし、そういうことがあればSSTの機会だと捉えて言い聞かせていくしかないよな、と思っています。

2011年10月17日 (月)

(285) 語りの妙

息子は滲出性中耳炎を長患いしています。

鼓膜の中に浸出液が溜まって聞こえが悪くなるので、鼓膜を切開して中の滲出液を出して聞こえを良くするのですが、しばらくすると鼓膜は再生して塞がり、また液が溜まって聞こえが悪くなって、というのを繰り返しており、主治医(これは耳鼻科です、児童精神科ではないので念のため)と相談の上、先般鼓膜の切開に留まらず開けた穴にチューブを入れる(このことで鼓膜が再生しても穴が塞がらなくなり、液が溜まらなくなる)手術を受けました。

「音が大きく聞こえるようになった?」と私が聞いたところ、「音が3Dに聞こえるheart」と答えてくれました。

どこで覚えたんだ、それ?coldsweats01 と思いつつ、息子なりの表現を楽しく拝聴しました。

息子は、最近駄ジャレ好きだなあと思うこともあります。

「埼京線の新型車両はサイキョウとは違うんだよ」(最強とひっかけているらしい)

「蜂は何匹いるか分かる?」(八匹と言わせたいらしい)

というようなベタなことを言ってニコニコしていたりします。

本人の名誉(?)のために言っておくと、「鉄道の博物館が無いのはどこだ? 1.沖縄県、2.京都府、3.埼玉県」というような、まともな(但し、鉄ちゃん入り)なぞなぞも出せたりします(ちなみに、答えは1.沖縄県です)。

昔、発語が無かった頃やオウム返しが続いた頃には想像できなかった言葉の成長を見せていて、心理学を専攻していた友人に勧められてABA療育をやってきたことは間違っていなかったと思っています。

(追伸)昨日は食事中にしゃべる時に、手で口元を隠しながらお話できました。少しずつ教えたことが身についてきているようです。

2011年10月14日 (金)

(284) 何の因果かマックの手先w

今日、帰宅したら息子がスリスリと寄ってきました。

「今日から、マックのハッピーセットはプラレールなんだ(参照:http://www.mcdonalds.co.jp/happyset/)。寝台特急カシオペアが欲しいんだ。明日、お父さん(私)とショッピングモールに行きたい。連れて行ってheart」と上目遣いに言い出しました。

こういう自分の欲求を表現するのは、非常に上手になりましたhappy01 言いよどんだり、言語不明瞭にならないのは成長です。

また、そういう気持ちを持つようになったこと、それを言わないと伝わらないことも分かってきたようです。目合わせもまだちょっと足りないかな、とは思いますがチラッチラッと目を見てもいますし。

ただ、私は明日は病院を3つ掛け持ちしなければなりませんwobbly そんなわけで昼に行くことはできないよ、と伝えました。

「病院って何の病院?」と食い下がられましたが、そこは正直に答えました(プライバシーなので、秘密ですthink)。それはさておき、そのまま断っちゃうのも悪いかなと思ったので「夕方に体操教室に一緒に行くよね? その後でも良ければ良いよ」と提案してみました。

実質的に夕飯になっちゃうのでどうかな、とも思いましたが、今までそういうことをしたこともないし、1回くらいは良いだろう、むしろ昼に食べるもんだ、というこだわりがあるかは不明だけど夜も食べることはあるんだ、ということも理解させられるな、野菜は何かで補えば良いや、と割り切りました。

しばらく考えて「うん、良いよ。体操教室で頑張ったご褒美だよね」との回答を得、交渉成立となりました。

マックのしたたかな販売戦略に陥落した家族がここにいますcoldsweats01

ちなみに、その後「僕、3年生になったら寝台特急カシオペアに乗ってみたい」と言い出されて、これは聞き流すことにしました。

2011年10月10日 (月)

(283) チャレンジ精神

昨日、久々に行ったジャスコでのイベントで、JUMPZONE(http://t.co/YfkitJwW)が設置されていました。息子がそれを熱心に眺めていたと思ったら、「ボク、やってみたい」と言い出しました。

元々不器用で体を動かすことが苦手、だからせっかくKID-O-KID(http://p.tl/1Ja9)のような子どもの遊び場に連れて行っても、誘わないと運動系のものはやろうとしないし、やってもすぐに木製の汽車で遊びだしたり、と親の期待を裏切る行動が多くありました(ある程度は体を動かしてもらわないと連れて行った意味がないので、本当に嫌そうな顔をするまではやらせていましたけどconfident)。

そんなわけで、今回のご発言には「おおっ!?」と思いましたし、1,000円は立派なお値段でしたbearingが、本人の発意を受け止めることとしました。

結構並んでいて15分くらいは待たされたと思うのですが、自分の番が来るまでウロウロしたり不満を言い出したりすることもなくジッとしていました。元々そういうことはかなりできるようにはなっていたのですが、親が行列のそばから離れて近くのベンチに座っていても安心して見ていられるようになっていることを再確認しました(恐らく、自分がやりたいという意欲が強かったから、というのもあると思いますけど)。

順番がやっときて実際にやってみると、多少飛び方にぎこちなさはあるものの、息子の前にやっていた子と比べて明らかに変だと思われるようなことはもちろん途中リタイアすることもなく、とても楽しそうにやっていました。

これ、結構高く飛ぶんですよ。1階に設置されているんですが、高く飛ぶと2階フロアに立つのと同じくらいまで届きます。全く恐怖心を露わにしないどころか楽しそうに跳躍を繰り返す息子の姿を目の当たりにして、まだ赤ちゃんだった頃には乗った座卓から降りるのにもそーっと慎重に降りていたことを思い出すと、隔世の感があります(あたり前ですが)。

今、モンテッソーリ教育で言うところの敏感期なのかも知れません。やりたいと思うことはできるだけやらせてみたいと思います。

2011年10月 8日 (土)

(282) ズル?

息子は、歯磨きがキライです。でも、あたり前ですが、これは「あ、そう」と流すわけにはいきません。

乳歯の頃に虫歯ができて歯医者さんのお世話になっていることもあって、永久歯が生えてきつつあるこの時期は大事だと認識しています。

今の我が家のルールでは、最初に本人が(一応)磨いた後、妻が仕上げ磨きをするということにしています。ところが、ここのところ自分で磨いた後、いそいそと一人で洗面所に行ってうがいをして「お母さん、歯磨き終わったよ!」とにっこりアピールするようになっています。中々可愛いのですが、不器用さもあって丁寧と言うのにはまだまだな息子の磨き方なので、妻はそれで済ますことはありません。「おかあさんが仕上げ磨きをします」と言って、かすかな期待を裏切られた息子はシブシブ仕上げ磨きをされることとなりますhappy02

大したことがない日常の一コマではありますが、これも冷静に考えればこのような策を弄してあわよくば嫌な仕上げ磨きをスルーしようという、一言で言えばズルをするようになったんだなあと思うと、ちょっと嬉しくもあったりします。これも成長の証ですし。

実際、以前は真正面から「イヤだ、歯が痛くなるの大好き!」等と抵抗していたことを思えば、かなりの様変わりだと受け止めています。

親としては、息子のズルもコミュニケーションのきっかけの一つだと思い、丁寧に関わっていくことが大事だと思っています。

もちろん、自分で奇麗に磨けるようになることが一番良いのですけどね。

2011年10月 1日 (土)

(281) 取りあえず踏みとどまったかな

先日、息子を通級教室に送る道すがら、息子がその前に行われた校外学習でのできごとを話してくれました。

チョウがいて捕まえようと追いかけたけど逃げられたこと、3つ葉のクローバーを採ったこと(3つ葉は普通なんですけど・・・coldsweats01)、石を一つ拾ったこと(それってそんなに珍しい石だったの? という疑問はありますが)、同じ班には5人のメンバーがいたこと、とても楽しかったこと等極めて雑多ですし筋道だったお話とはなりませんでしたが、自分が経験したことを人に聞いてもらいたいという気持ちをしっかり持って、一生懸命に話そうとしている息子の姿がとても愛おしく感じられました。

そう言えば、その前は大縄跳びをみんなでやったことも話してくれました。体育の授業でみんなで跳んだ後、休み時間にもやったんだそうで、そういう友達集団の中に息子が入っていることは素直に嬉しいと思っています。

2学期開始早々は、また「学校行くのイヤ」「体調が悪い」と言っていたのですが、ここのところ言わなくなっています。時間に合わせて動くということも少しずつできるようになってきていますし、朝の登校時もニコニコしながら「行ってきます」と言って出ていくようになって、取りあえず小学校に通うことは定着したかな、と思っています。

他の自閉症系のお子さんを育てている方の手記等を見ると、学校になじめずに不登校になったというような話も少なからず書かれていたりしますし、実際息子のイヤイヤ状態が続くこともあったので、それを思えば今はたまたまではありますが軟着陸できたのかなあと受け止めています。

できればこのままで行ければ良いなと思っていますが、モノの本を読むと3年生の後半くらいから周囲の子達が段々個人の性格や好みの一致を基にグループに分かれていくようになるようであり、そうなるとまたそれなりに不適応を起こすんだろうな、という覚悟もしています。

なお、息子のその他の生活状況を見ると、箸はまだちゃんとしたものを持てずに練習用の箸も使っていますが、以前は取りあえず食べられればよい、という感じだったのが練習してみようという意思を見せることが出てきました。また、以前より片づけが上手になってきましたし、少なくとも自分の出したオモチャは片付けなければいけない、という意識からかチャンと片付けて寝るようになりました。

親としては、そういう気持ちをうまく育てて行きたいものだと思っています。

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