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2011年7月 2日 (土)

(252) 学校選択

昨日、標記に係わりちょっとtwitterでお話したことと一昨年の自分の経験を思い出しながら書いてみます。

広汎性発達障害の子の就学先については、普通学級・特別支援学級・特別支援学校の3つの選択肢があります。
更に、特別支援学級の選択にあたっては、知的障害の有無が判断基準となり、あるならば知的学級、無いならば情緒学級を選択することとなります。
この他、普通学級に行って通級指導教室で少人数の指導を受けるという方策を取れることもあります。

ここまでの整理をすると、

1.知的障害がない場合
(1)普通学級か特別支援学級(情緒)を選択
(2)普通学級を選んだ場合は、普通学級単独か普通学級に在籍して通級指導を受けるかを更に選択

2.知的障害がある場合
(3)特別支援学級(知的)か特別支援学校を選択

ということになります。但し、これらがフルスペックで整っている地域ばかりではないということには留意が必要です。例えば、私が住んでいる東京都特別区は、(首都でありながら)一昨年度調べた限り情緒固定学級を単独で設置しているところはなく(知的との混合学級はあり)、逆に市部にはあったりしました。
なお、就学先の決定について親の意向を全て受け入れるか、基本的に教育委員会の判定が優先されるかも自治体によってマチマチです。特別支援学校が相当だと思われる子でも、普通学級に就学させられる地域もあります(但し、学校側からは「できる配慮には限界がある」とはっきり言われるそうです)。ちょっとイヤな話をすれば、かなり落ち着きの無い子を普通学級に入学させようとした親に対し、校長先生が「この子が学ぶのに適した学校があると思います。そういう環境を与えないのは虐待のようなものです」と話をされたとか。これ、校長先生がヒドイことを言っているのか、勇気ある真実の発言をしているのかはかなり悩むところだと思います。

この他に全国にあるわけではありませんが、私立で広汎性発達障害の子のためのカリキュラムを持っている学校や、そういう子の受け入れを拒否しない学校(普通学級)があり、人によってはわざわざ転職・転居してでもそういう学校に通わせるという話も伺ったりします。

形式的には、これらの中から親が最適だと思うものを選択し、それを基に教育委員会と詰めていくこととなります。

よって、その前には親としてもそれぞれの情報を集めるべく学校が行っている見学会にはできるだけ参加して、実際の様子を見ておくことが不可欠です。
学校の施設や雰囲気を掴み、どういう子が集まってきていて、その中に自分の子が入ったらどうなるかを想像することが大切で、親の見栄や欲目を振り捨てることが求められます。ここの詰めを怠ると、後でこんなハズではなかったという事態になってしまいます。

発達障害児の親は、正しい見本が周囲に欲しい(普通学級志向)一方で足りない部分のある自分の子には特に手をかけてもらいたい(特別支援学級・学校志向)、でもより手の掛かる子がいることによる自分の子の放置状態は困る、という客観的には極めてわがままな要求を持っていることを自覚しなければならないと思います。言い換えると、これらを全て満たせるようなBestの解はないということです。Bestが無理でもBetterの解を求め続けていく中で、エイヤーで決める瞬間がやってきて、その後には若干の心残りと後悔と不安の念が残るもんだ、くらいの達観が必要だと思っています。

特に、特別支援学級・学校を選んだ場合、それは学校の教科書に準拠した教育を受けさせないことを受諾するという一面があります。一方で、ゆとり教育じゃなくなって健常児でも普通学級の勉強が楽なものではなくなっているという一面もあります。こういうことをあれこれ勘案しながらの結構重い決断だと思いますが、子供がどこに行くのが一番伸びていくことになるのかを熟考していくしかないだろうと思います。ちなみに、そこを越えてもまた次のハードルがやってきます。

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