« (242) プチパニック | トップページ | (244) 映画「海洋天堂」に関わり感じること »

2011年6月13日 (月)

(243) ミスマッチ

療育機関にもいろいろあります。例えば人数にしても、集団での指導を行うところ、2~3人の小集団での指導を行うところ、マンツーマンで指導を行うところとあったりします。

これにいわゆるソーシャルスキルを学ぶのか、学校の授業で習った(あるいはこれから習う)ことの理解を深めるのか、といった要素が加わってきて、例えば社会性を習得するのが目的というのであれば、マンツーマンでの指導よりも他の子と一緒にいる環境の方が練習もできて良いこととなり、後はその子の社会適応状況を見ながら集団なのか、2~3人の小集団なのかを選ぶこととなります。また、学科への指導であれば、個人の認知の特性が子によってマチマチであることから、その対応としては基本的にはマンツーマンの指導が望ましいこととなります。

あたり前だと思われるかも知れませんが、いざ療育施設に通ってみると、少なくともミスマッチだなあと思えるようなところに子どもを通わせている例を少なからず見ます。他人がとやかく言うことではないとも思うのですが、集団の中に入れさえすれば何とかなる、或いは何とかしてくれると誤信しているのではないかと思われる例や、発達障害でも認知の仕方は個々人でさまざまなのに健常の子と同じやり方を身につけなければならないと思い込んだりしている例を見るにつけ、親も子も辛いだろうなあと考えてしまいます。

率直に言えば、場合によってはどうやってもできないこともある、くらいの気持ちでいる必要があると思います。できないことを反復継続して練習すればできるようになる、というのは発達障害の子にとってあまりにも無謀な挑戦(バンザイ突撃)になることが多く、それよりも得意なことを伸ばす方向に注力した方が、自己肯定感も高まって子どものよりよい成長を引き出せるようです。だからこそ、その得意なことを見つけてあげるところでつまづいてしまわないようにしなければなりませんが。

私は文系を選択し社会人となって20年以上が経過しています。学生時代に膨大な時間を費やして学んだことのうち、これができなければ今の自分の仕事はできない、と思われるものは極めて少ないです。できないことを克服するよりもできることを伸ばす方がきっと楽しいだろうと実地経験から感じています。

« (242) プチパニック | トップページ | (244) 映画「海洋天堂」に関わり感じること »

療育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (243) ミスマッチ:

« (242) プチパニック | トップページ | (244) 映画「海洋天堂」に関わり感じること »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

twitter

  • twitterやっています

派生ブログ:障害児育児から見た世の中のしくみ

  • 派生ブログ:障害児育児から見た世の中のしくみ
    こちらの派生ブログです。 こちらが息子を中心に息子の成長の様子や成長に関わり教育や社会について考えたことを書いているのに対し、同じ発達障害絡みではあるものの、広く社会一般を理解する一方法を軽く書いています。 せっかく学んだ発達障害の知識を生かすとすれば、という視点で書いています。
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ